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2007/08/28 日経新聞 東京・首都圏経済面掲載 荻窪(東京・杉並) 街角にクラシックの調べ 荻窪が「クラシックの街」として活気を見せている。二○○○年から始まり、毎年春と秋の二回開く「荻窪音楽祭」は、市民が手づくりでミニコンサートを企画し、街角に美しい調べが流れる。 「きっかけは荻窪の街をどう発展させるかを考える市民の集まりでした」と実行委員長を務める平田正英さんは話す。「同じ杉並区内の高円寺は阿波踊り、阿佐谷はジャズという名物がある。クラシックを荻窪の売りにしようよと声が集まった」という。 音楽祭の期間中はカフェや教会、病院のロビーなどを会場に、プロだけでなくアマチュアの演奏家も入り交じって聞き応えのある演奏会を繰り広げる。 青梅街道を西にしばらく歩くと杉並公会堂に着く。一年余り前に改築された公会堂は、淡い緑色のガラスを多用した外観が特徴だ。日本フィルハーモニー交響楽団がフランチャイズとしている。「今年十一月の音楽察のメーン会場はここ」と音楽祭事務局長の西江行雄さん。小ホールや多目的スペースの「グランサロン」など小さな演奏場が充実し、音楽の街のシンボルとして存在感が増している。 ◇ ◇ だが、音楽祭の見どころはさらに小さな会場での自主公演だ。そんな会場の一つが杉並公会堂と目と鼻の先にある「カフェクラブ石橋亭」。二十〜三十人が入れば満席という店だが、五月の音楽祭ではバレエ歌劇「椿姫」の「乾杯の歌」などが演奏された。 「本格的なホールと違い、気軽に楽しめる雰囲気を大事にしています」と経営者の矢島エミ子さん。音楽祭を楽しみにしている常連客の要望を受ける形で、新春、クリスマスの音楽会を開くようになった。石橋亭近くの城西病院はロビーコンサートの形で、今秋の音楽祭に自主企画で参加する予定だ。 音楽祭が始まったころは事務局側が出演者の手配をしていたが、今では自分たちで演奏家に出演交渉する例が増えてきたという。区内在住の演奏家が「ぜひに」と出演を申し出ることも多い。 「市民が気軽に参加できる音楽祭という目標に近づいてきた」と西江さんは満足げだ。 今秋で十六回目を迎える荻窪音楽祭は十一月十六日から十八日に開く予定。秋の夜長、街を巡りながらクラシック音楽に浸るのも一興だろう。 |
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